副業バレない方法8選。会社に副業がバレる理由からバレない方法を解説

副業をはじめようとしている方が一番気にしているのは「会社にバレないかどうか?」ではないでしょうか。副業をOKとする会社が増えてきている中で、副業禁止の会社も少なくありません。また、副業OKだったとしても、副業がバレたら、出世しにくくなるなどの見えないデメリットが発生する可能性もあります。会社に副業バレない方法を知っておく必要があります。

まずは結論
  1. 100%副業がバレない方法はない!
  2. なぜ、副業がバレるのか?を知る必要がある
  3. 副業がバレても、処分されにくい立ち位置を作る
  4. 副業がバレることで起こる罰則は、最悪解雇!?
  5. 安心して副業をするためには、副業OKの会社に転職すべき

副業がバレない方法はありますか?

副業をバレにくくする方法はありますが

副業禁止の会社で100%副業をバレないようにする方法は、実はないのです。

それは、対策ができない「会社に副業がバレてしまうルート」があるからです。まずは、会社に副業がバレる理由について知る必要があります。

会社に副業がバレる理由

1.住民税の金額で副業がバレる

住民税とは

お住まいの市区町村、都道府県に支払う税金のこと

を言います。

都道府県民税と市町村民税があり

都道府県民税 = 所得割:4% + 均等割:3,500円
市町村民税 = 所得割:6% + 均等割:1,500円

合計 = 所得割:10% + 均等割:5,000円

という設定になっているのです。

かなりシンプルな設計ですので、住民税額を10倍すれば、おおよその収入(課税所得)がわかってしまうのです。

タツヤ
タツヤ

「でも、住民税額を会社に言わなければいいんじゃないの?」

ユミ先生
ユミ先生

「会社が住民税を支払う形になっていると言わなくても、バレてしまうの。」

会社によっては、住民税も「特別徴収」という形で、給与から天引きして、会社が代わりに支払ってくれる制度を採用しています。近年、どこの自治体も「特別徴収」を推進しているため、「特別徴収」を採用している会社は年々増加しています。

住民税が「特別徴収」を採用していれば、経理担当・人事担当者は住民税額を知ることができるので、おおよその収入(課税所得)が自社の支払っている給与と合わない(他から収入を得ている)ということがバレてしまうのです。

バレない対策

住民税を自分で支払う「普通徴収」にすれば、毎年6月に、市区町村からに税額通知書(納付書)が送付され、自分で住民税を納める形になります。

確定申告書の提出時に、確定申告書に「自分で納付」を選んでおけば、「普通徴収」に切り替わります。

確定申告とは

1年間の所得(売上から経費を差し引いた利益)を計算し、税金を算出して、国(税務署)に納めるべき税額を報告する手続きのこと

を言います。

副業をしていなければ、勤務先の会社が源泉徴収という形で、給与から天引きしてくれるので「確定申告は不要」なのですが、副業をしていて一定額以上の収入がある場合には、自分で「確定申告」をしないと脱税になってしまうため、おのずと自分で確定申告する必要が出てきます。

2.同僚からバレてしまう

副業をやっていると

  • 「今度、○○という副業をはじめたんだよ。」
  • 「今、○○にはまってて、もう10万円ぐらいは稼いだよ。」
  • 「副業が軌道に乗ったら、独立しようかなぁ~」

と、飲み会や食事の時に、同僚に話してしまう方も少なくありません。

その同僚自体が信頼できる人であったとしても

  • その同僚から別の同僚に話が流れて、結果として、上司などの耳に入る
  • 飲み屋や飲食店にいた別の同僚が偶然聞いてしまって、そこから上司などの耳に入る
  • 悪意を持った同僚が、あえて上司に話す

ということが起こりうるのです。

どうしても、副業の話は「自慢話」になりやすく、妬んだ同僚が周囲や上司に話を盛って広げてしまうことも多く、これで副業が会社にバレてしまうのです。

バレない対策

副業は「家族以外には誰にも言わない。」ということが重要です。

結局、同僚や同僚との付き合いがある人(取引先・クライアント)に話してしまうと、そこから、話が広まってしまうリスクがあるからです。

3.勤務中に副業の作業をしてバレてしまう

意外と多いのがこれです。

副業をはじめたばかりのころは、

  • 勤務中 → 会社のこと
  • 勤務終了 → 副業のこと

と切り替えはできていたとしても、

  • 副業の売上が増えてきた。
  • 副業の受注が増えてきた。
  • 副業の熱量が高まってきた。
  • 副業の問い合わせが日中に来るようになった。

となると

  • 「勤務中だけど、メールを返そう」
  • 「副業の情報収集なら、勤務中でもバレないだろう」
  • 「誰も見てないから、勤務中に副業の作業をしておこう」

と、徐々に勤務中に副業の作業をしてしまう方も少なくありません。

当然、これを同僚や上司が見てしまったら、問い詰められて、副業を白状するしかなくなってしまいます。勤務中の副業の作業でも、会社に副業がバレてしまうのです。

バレない対策

勤務中は、一切副業の作業はしない

ということを心がける必要があります。

メールもみない、ウェブサイトもみない、勤務中は、本業に集中することが重要です。

4.勤務態度でバレてしまう

副業をしはじめると、副業の内容にもよりますが

今まで

  • 勤務中 → 仕事
  • 勤務中以外 → 趣味・休憩

という形だったものが

副業中

  • 勤務中 → 仕事
  • 勤務中以外 → 副業

となってしまい、趣味や休憩時間がほとんどなくなってしまいます。睡眠時間を削ったり、リフレッシュの時間を取れなくなる方は少なくありません。

結果として

  • 「勤務中に寝てしまった。」
  • 「著しく、個人成績が落ちた。」
  • 「ミスを連発してしまう。」

などの本業での不具合が発生してしまうことも多いのです。

それだけでは、副業の証拠になりませんが、そうなると、上司などから呼び出されて「何かあったのか?」など、色々聞かれてしまうことになるはずです。

「すいません。副業をしていまして・・・。」と話してしまえば、それで副業がバレてしまうのです。

バレない対策

体調に余裕がなくなるほど、副業に時間を割かない

ことが重要です。

副業の仕事量は、少なからず、自分でコントロールできるものがほとんどです。体調を崩してまで、副業に時間を割きすぎると、本業への大きな悪影響が生まれてしまいます。

5.個人が特定できる情報の公開により、バレてしまう

副業の種類にもよりますが

  • SNSで名前を出して、仕事を募集していた。
  • クライアントから外注先として、本名で紹介されてしまった。
  • 書籍や動画などのクレジットに自分の名前が載ってしまった。
  • 運営責任者として、ウェブサイトに自分の名前を載せなければならなくなった。
  • 副業して働いた先に同僚が来てしまった。

など、ネットが発達した今は、どんなところから、情報が拡散して、個人を特定されるかわかりません。

個人を特定する情報を公開した状態で行う副業の場合は、副業がバレてしまうリスクが大きいのです。

バレない対策

個人を特定する情報を公開しない
個人を特定する情報を公開しないで済む副業を選ぶ

ことが重要です。

顔だし、名前の公開、家族の公開、SNSのアカウント名が同僚も知っているものと同じ、勤務先に近い場所で副業を行う、勤務先の情報など、個人特定リスクのある行為を避ける必要があります。

6.金回りが良くなりすぎて、バレてしまう

当然ですが、同僚は「あなたの給料がいくらぐらいなのか?」大体の金額はわかっているはずです。

自分と同じ給料のはずなのに

  • ロレックスの時計をしている
  • 都心部にタワーマンションを購入した
  • フェラーリやポルシェを購入した
  • 高級店で食事をしている
  • ブランド品を多く持っている
  • 派手に飲みに行く
  • 同僚に派手におごる

という行動をしてしまうと

「絶対、別で何かしてお金を作っているだろう。」と勘繰られてしまうのです。

これだけで副業がバレるわけではありませんが、嫉妬も含めて、同僚からのチェックが厳しくなり、小さなミスでも、副業の証拠を固められてしまうリスクがあるのです。

バレない対策

副業でいくら儲けがあったとしても、同僚に知られる範囲内では、お金を派手に使わない

ということが重要になります。

嫉妬や妬みは、円滑な副業ライフを壊してしまいがちです。同僚に知られる範囲内では、おとなしく生活することが重要です。

7.社会保険料(健康保険料)でバレる

2つ以上の事業所が社会保険加入義務要件を満たすと、給与を合算した額で社会保険料が決まるため、者s買い保険料が変わることで、副業がバレてしまいます。

社会保険加入義務要件
  • 1週間の所定労働時間および1カ月の所定労働日数が、一般社員の3/4以上
  • 短時間労働者の要件に全て該当すること

短時間労働者の要件

  • 週の所定労働時間が20時間以上
  • 賃金月額が月8.8万円以上(年間約106万円以上)
  • 1年以上使用されることが見込まれる
  • 従業員501名以上(厚生年金の被保険者数)の勤務先で働いている
  • 学生でない(夜間や定時制除く)

アルバイトやパートなどで副業をしてしまうと、上記の要件を満たしてしまう可能性があり、社会保険料がたかくなることで、副業がバレてしまうのです。

バレない対策

上記の要件に入らないような副業をする

ことが重要です。

8.年末調整の「給与所得者の基礎控除申告書」でバレる

毎年、年末調整の際に会社員は「給与所得者の基礎控除申告書」を会社に提出します。

令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書

給与所得者の基礎控除申告書の

「あなたの本年中の合計所得金額の見積額の計算」という欄には

  • 給与所得
  • 給与所得以外の所得の合計額

を記入するところがあり、

シンプルに「給与所得以外の所得の合計額 = 副業の金額」ということになってしまうため、正直に記入すれば、会社に副業がバレてしまうのです。

バレない対策

バレない方法は、「給与所得以外の所得の合計額」を書かないことです。

しかし、「給与所得以外の所得の合計額を書かない」ことで、税務署から脱税指摘される可能性が出てきてしまいます。

現実的には、確定申告で副業分の収入・所得の申告をしっかりしていれば、「給与所得者の基礎控除申告書」の「給与所得以外の所得の合計額」が空欄だったとしても、税務署からの指摘を受ける可能性は低いのですが、ゼロとは言えないものなのです。

この年末調整の「給与所得者の基礎控除申告書」に関しては

100%バレない方法はない

のです。

バレないように空欄にすると、税務署から指摘されてバレるリスクが何%かは出てきてしまうのです。

どちらに転んでも、100%バレないということにはならなくなってしまうのです。

副業がバレても、処分されにくい立ち位置を作る

副業が100%バレないことはないのであれば、副業がバレたとしても、処分されにくいポジションを作る必要があります。

処分されにくいケースというのは

  1. 本業で他の同僚よりも、優秀な成績であること
  2. 違う業界で本業への影響がないこと
  3. 本業の勤務に影響がないこと

の3点です。

1.本業で他の同僚よりも、優秀な成績であること

優秀な人材というのは、会社にとって得難いものですので

優秀な人材ほど、副業がバレても処分されない

ことになります。

副業がバレるリスクを減らすと同時に、本業も頑張って優秀な成績を残すことで、バレたときの処分のリスクを下げることができるのです。

2.違う業界で本業への影響がないこと

会社の経営者や経営陣が従業員の副業で最も気にすることは

競合になる(敵になる)こと

です。

同じ業界の副業をしてしまうと、自社で培ったノウハウで、顧客を奪うことになってしまうため、会社としては納得できない利益相反につながる行為なのです

全く違う業界での副業の方が処分はされにくいのです。

3.本業の勤務に影響がないこと

副業がバレる理由でも書きましたが

  • 勤務中に副業をする
  • 遅刻する
  • 本業に身が入らない
  • 成績が落ちる
  • 仕事が終わっていないのにすぐに帰宅する

など、副業優先で、本業に悪影響を及ぼす場合には、副業による処分がされる可能性が高くなってしまいます。

本業に影響がなければ、副業がバレたとしても、処分されない可能性が高いのです。

副業がバレることで起こる罰則は、最悪解雇!?

過去に裁判になった例でも、副業がバレることで解雇になった例はあります。

しかし、無条件で副業(就業規則違反)で解雇にはなりません。

裁判所は「副業は原則として自由である」という考えをとっているからです。そもそも、憲法上は、副業も自由なのです。

副業により本業に支障がある場合や、競業他社などで副業をすることで企業秘密が漏洩する危険がある場合にのみ、企業は副業を禁止できるという考え方です。

解雇になるかもしれない状況

  • 副業で会社の業務遂行に支障がきたしている
  • 会社の就業時間中に本業をしないで副業を行う
  • 勤務先会社が行う業務と同じ業務を副業で行って会社の売上・利益を少なくする損害を与える
  • 会社勤務で知った会社の秘密や情報を副業のために他の競合会社にもらすなどして会社に損害を与える
  • 会社のイメージを落とすような副業を行って会社の社会的な信用を落とす

です。

副業によって著しく、勤務先の売上・利益に影響を及ぼす場合には、解雇になる可能性もあるということです。
副業がバレることで一番最悪の結果は「解雇」であることを覚悟する必要があります。

安心して副業をするために取るべき方法

1.副業OKの会社へ転職する

安心して副業をするためには

  • 副業OKの会社
  • 副業と別業界の会社

に転職することです。

副業OKの会社で、業界も被っていなければ、トラブルになることはほぼありません。安心して、副業をすることが可能です。

2.投資・資産運用を行う

投資や資産運用は、副業とは見なされません。

  • 株式投資
  • 不動産投資
  • 外貨預金
  • FX
  • 金投資
  • 仮想通貨取引

など、投資や資産運用であれば、副業禁止の会社であっても、副業ではないため、バレたとしても罰則などはありません。

3.フリマ・ネットオークションを行う

家にある不用品、お持ちの不用品をフリーマーケット、ネットオークション、フリマアプリなどで売却して、収入を得る行為は副業に該当しません。

ただし、転売を目的とした利用は、事業性があるため、副業と認められてしまうので注意が必要です。

まとめ

副業がバレないために
  1. 100%副業がバレない方法はない!
  2. なぜ、副業がバレるのか?を知る必要がある
  3. 副業がバレても、処分されにくい立ち位置を作る
  4. 副業がバレることで起こる罰則は、最悪解雇!?
  5. 安心して副業をするためには、副業OKの会社に転職すべき
ユミ先生
ユミ先生

副業をすると、少なからず、会社にバレる可能性は出てきてしまいます。

しかし、バレないための対策を徹底すれば、その確率は数%まで落とすことができます。「会社にどうしてもバレたくないけど、副業がしたい。」という方は、前述した「副業がバレない方法」を徹底的に実践するか?副業OKの会社に転職することをおすすめします。